夫と死別し、現在独り暮らしの70代女性。自力で申請にチャレンジされていたそうですが、病気で半身が不自由になり、いまや外出もままならない、手伝ってもらえないかとのご相談でした。

帰化申請は、公的ないし民間機関から収集する証明書の種類がとても多く、これらの有効期限との追いかけっこに陥ってしまうのが、典型的な悪いパターンです。今回もまさにそのケースでした。それでも麻痺が出たあと、不自由を押して独り大阪の韓国領事館へ出向いておられます。たいへんなご苦労だったことと思います。

不動産や有価証券などの資産が比較的潤沢で、月々の賃貸収入もあり、生計要件はまったく問題ありません。20年以上前に結婚前の長女と二女を帰化させてもいます。
ただ、年金に加入されていませんでした。国民年金法から国籍条項が撤廃された1982年時点ですでに40歳を超えていらっしゃいますので、受給資格期間25年を満たすことができず加入しなかったケースだと思われます。ご息女の帰化申請時にすでに確認済みだったのか、今回、特に問題視されることはありませんでした。
こうして必要書類一式をいちから揃え直し、無事申請受付となりました。

<その後>
面接の呼び出しは3ヶ月と4日後。法務局への送り迎えは、いつも当事務所のおんぼろワゴンRです。拒否されたら年齢的にもうチャンスはない。そんな思いからたいへんナーバスになっておられましたが、面接は特段の困難もなく終了。打って変わって晴れやかな笑顔でのご帰還となりました。
そして申請から8ヶ月と12日経った初夏の頃、ようやく帰化許可の吉報が届きました。

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