帰化申請において、申請者は帰化後の新しい本名を自ら決定します。これまでの通称名をそのまま使うのか、何らかの形で本名の一部を取り戻すのか、あるいは面目を一新した全く新しい名前を名乗るのか。帰化後の名前の選択は、自らが自らの名付け親になるという、すぐれて創造的かつ究極の自己責任を伴う厳格な儀式です。

多くの人は、周囲との摩擦を避け、社会生活の平穏を維持するために、長年使い古した通称名を選びます。それは、これまでの人間関係を壊さないための賢明な生存戦略であり、静かな継続の選択です。

しかし、ある人は、あえて韓国の姓名をそのまま日本の本名とする道を選びました。これは、国籍という機能的な枠組みと自己のアイデンティティを明確に切り離し、自らを単なる外国人や客人ではなく、この社会を構成する主体と捉え直すことで、積極的にその利便性を享受しつつ、魂の根源は守り抜くという、道義的な同化の拒絶です。既存の価値観に合わせるのではなく、民族的価値観と市民的価値観を併せ持った、新しい日本人の形を創造する試みなのです。

どの名前が正解かは誰にも分かりません。しかし、役所の窓口や病院の待合室でその名を呼ばれるたび、自らが下した帰化という重い決断を、心の底から肯定できるかどうか。その瞬間々々の納得の積み重ねこそが、帰化後の人生という長い旅路の質を決定づけるのだと確信しています。


4ステップ|帰化までの道のり(PDF:220KB)

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