少し珍しいケースになりますが、過去にこんなことがありました。帰化支援の依頼を受けると私たちは、わずかな手掛かりを頼りに、申請者のありとあらゆる個人情報を一斉に捜索します。帰化を支援していくと、「本人よりも、本人について詳しくなる」という言い方をされることがありますが、これはあながち笑い話とも言えないのです。そんな中で、各方面に様々な証明書を検索していくうち偶然、申請者の「消えた年金」を発見したことがあります。
年金事務所には、受給資格者の所在がわからないため支給できずにいる年金が、未だに相当な額で眠っているというのは、よく知られた話です。この点、各種の年金記録も、帰化申請において提出を求められる書類に含まれるため、いつもの手順で年金事務所に申請者の記録を照会したところ、たまたまそれに当たったというわけです。
どういうわけでか、本人は自分に年金の受給資格はないと、頭から信じ込んでいたため、これまで問い合わせてみることすらしなかったそうなのです。しかし実は、かなりの期間の「法定免除」と「申請免除」が記録されており、なおかつその期間について一定の受給資格が生ずるという認識が、本人になかったというケースでした。
結局、思い掛けない金額の年金受給が決まり、帰化申請支援の行政書士報酬は、その中のほんの一部を使って精算するすることができました。今でもお中元、お歳暮とともに、この時のお礼の言葉をいただくと、懐かしさに笑みがこぼれてしまいます。
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